ボナはお菓子のホームラン王です。

Homerun

ナボナお菓子ホームラン王。
その言葉に偽りはありません。

ナボナお菓子ホームラン王。
その言葉に偽りはありません。

亀屋万年堂では創業75周年の際、社史の中で元会長國松 彰と親交のある元読売ジャイアンツのスーパースターである王貞治氏(以下王さん)との対談が実現しました。その対談の中で出た印象的なお言葉をいくつかご紹介させていただきます。そこから亀屋万年堂そしてナボナの新たな一面を知っていただけると幸いです。

本当におじいちゃんは、
お菓子作り一筋だったねぇ

おじいちゃんとは、亀屋万年堂の創業者である『引地末治』のことを指します。かつて読売ジャイアンツで同じチームメイトとして戦った、亀屋万年堂の元会長『國松彰』との縁から王さんには亀屋万年堂の店舗によく足を運んでいただきました。その際、『引地末治』の仕事風景を目の当たりにし、本当にお菓子作り一筋の人だと感銘を受けたそうです。

また、「当時、おじいちゃんよりも腕の良い菓子職人はたくさんいたと思うけど、勤勉に一筋に頑張れることこそ、おじいちゃんのすごさ」とも語られています。『引地末治』自身は決して口数が多いわけではありませんでしたが、そうした真面目な人柄が人を惹きつけ、みんなが「おじいちゃん」と親しみを込めて呼びたくなるような人物でした。

ナボナはお菓子のホームラン王。あれは良いフレーズだ

亀屋万年堂のメイン商品である“ナボナ”は、おじいちゃんこと創業者の『引地末治』の発案です。王さんは「和菓子一筋でやってきた人が斬新な発想を持っていたということがすごい」とたいへん驚いたそうです。そして、おじいちゃんの頑張りを常に支え続けた創業者の妻であるおばあちゃんの内助の功にも感心されています。
さらに、ナボナを一躍有名にした「ナボナはお菓子のホームラン王です」というCMのフレーズも『引地末治』のアイデアです。当時は都内近郊に12~13店舗しかない和菓子屋がTVでCMを出すこと自体が異例でした。しかもそのときホームランバッターとして、スーパースターに上り詰めた王さんを起用するという発想に、社員も皆驚きを隠せませんでした。それでも王さんの快諾により企画が実現し、実際にCMが完成すると、ナボナの名前は一気に有名に。まさに亀屋万年堂とナボナのターニングポイントといえる出来事でした。

ナボナは口当たりが良くて、
ソフトな感じが万人受けだと思ったよ

ナボナの特長といえば、その食感です。口当たりが良くて、ふわふわしているソフトな食感は、お子様からご高齢のお客様まで、幅広い年齢層の方に愛されています。この独自の食感は創業者『引地末治』の「どら焼きを洋風にしたら美味しいんじゃないか」という発想から生まれました。それまでの和菓子にはナボナのように、ふわふわした食感のものはありませんでした。そうした常識の中で、ナボナのようなお菓子が生まれたのはひとえに創業者『引地末治』の感性の賜物でしょう。王さんも「基本はどら焼きなんだ。でも、どら焼きなら2個も3個も食べられないけど、ナボナならいくらでも食べられる。そこに50年以上も愛されてきた理由があるんじゃないかな」と語られています。

ナボナは不動のもの。
慢心せずに、地道に作り続けて欲しい

王さんには対談の終盤で、亀屋万年堂の今後についてもお話いただいています。その中で印象的なのが上記のお言葉。おじいちゃんこと創業者『引地末治』のように「慢心することなく、手を抜くことなく、地道にきちっとした商品を作り続けていけば、これからも大丈夫」と太鼓判を押していただいております。一方で「10年に一つはヒット商品を出して欲しい」とのお言葉も(笑)。決して簡単なことではありませんが、そうした気概を持って、今後もお菓子作りに努めてまいります。

もっと従業員の人は、
亀屋万年堂に自信を持って欲しい

王さんにいただいたお言葉の中で、会社として特に嬉しかった一言です。亀屋万年堂は、創業して70年以上、ナボナが発売されて50年以上という長きにわたり、多くのお客様に愛されてきました。その中で、創業者の『引地末治』にはじまり、社員全員が真面目にお菓子一筋で日々を重ねてきたため、「当たり前のことをしてきただけ」という意識がありました。しかし、ありがたいことにお客様からは「良いお菓子を作っている」「店員の接客が素晴らしい」「お店がとてもきれい」と高い評価をいただけることがございます。そうした声を素直に受け止め、自分に、会社に、商品に自信を持つことも、より良いものを生み出すために必要なのだと、スーパースターの王さんのお言葉から気付かされた次第です。

対談の中では、これ以外にも本当にたくさんのお言葉をいただきました。その一つひとつが亀屋万年堂そしてナボナに対する愛情に満ち溢れたお言葉ばかりで、社員一同本当に感謝の念に堪えません。これからもお客様に笑顔と満足を届けられるよう、美味しいお菓子作りを追求してまいります。